55.昨年度に続き「とよたつながる博」2022に参加【豊田市美術館で開催中の展覧会を知ろう!】
公開日:2022年08月13日 最終更新日:2023年01月13日
タイトル |
55.昨年度に続き「とよたつながる博」2022に参加【豊田市美術館で開催中の展覧会を知ろう!】第1回
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詳細
7/30日(土)14:00~15:30
活動センター 会議室に於いて
参加者:10名(コロナ関連で2名辞退)+スタッフ6名=16名
コレクション展「色、いろいろ」より所蔵作品、奈良美智《Through the Break in the Rain》(雨の止み間に通り抜ける)を対話による鑑賞を行う。同じ作品でも、参加者の意見によって内容が変わる。今回も今までにない意見がたくさん出て盛り上り。時間がアッと言う間に過ぎてしまった。 |
◆第一印象?
・おでこがきれい五輪真弓みたい
・眉毛が無い、鼻の穴はしっかり描いているのに
・楽しそう。口をきゅっと結んでいる、髪の毛おしゃれ。
・目と目の間広い。意思のある感じ。こちらを見ているような視線
・シンメトリーなのが不自然。
・写実ではなくデザイン画の様
・ミッキーマウスみたいなキャラクター、漫画のモチーフの様
・ジーっと見ていて何を考えているか気になる
◆何を考え何を思っている?
・何かを求めている、無表情だけど、見ている人に訴えている。
・自分の心は見せずに見ている人に訴えている。
・目が猫の目の様、お面を被っているみたい。お面の中にもう一人いて、中の人の表情は解らない
・こちらに、何を思っているの?あなたたちはどう思っているの?と問いかけている
◆皆さんの思いが変わってきたようです、どんどん話してください。
・あなたには負けないよ。
・目は鋭い、口は彼女自身の意志の強さを感じる。
・そうじゃないのよ、と私たちの言っている事を否定。
・自分次第でそれでいいのよ、と言われている気がする。
・眉毛がないのが個性的 この絵は見る時によって変わる。
・この子の一番のいい顔を見せている。自身も気に入っている
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◆日本語のタイトル「雨の止み間に通り抜ける」から、この子がどういう状況か想像してみましょう。どこからどこに行こうとしているのでしょうか?
・顔が幸せそうでない、雨の御堂筋のよう(笑)
・髪の毛が濡れていて、いろんな色がある。降られると思わなかったのに降られて嫌だな。
・泣いているように見える。
・お面の中の人も泣いている。
・泣いているが目で感情を出さない。泣ける事がたくさんあるのに そういう人になりたい。
・雨が大好き。雨の中で遊んでいたのに止んでシュンとしている。
・作者が絵描いていると、雨に負けない少女が歩いてきて、その瞬間を描いた。
・雨が降っているのは、彼女の現在進行形の人生。
・この人が本当に少女か分からなくなった、実在している人なのか?
◆展示室5の紹介
見ている物だけでなく、見えないものも見えてきたかもしれません。実物を見ると、また違う見え方がある。
◆作家紹介:ドイツに行く前から少女の絵を描いていた。震災を機に少し大人の女の子に変化。
2017年豊田市美術館で回顧展 「for better or worse」(悪い時も良い時も)のタイトルを紹介
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◆開催中の企画展「機能と装飾のポリフォニー展」をスライドを見ながら解説。
・ウイーン分離派と、ドイツ、フランスとの関わり。女性とデザインの仕事における時代の変遷、活躍をポイントの作品を用いて紹介。西欧と日本のデザインについても。
・女性から熱心に問われる。分かり易く伝えたことで満足をされたようです。
先回の末野原交流館でも質問をされた。女性に興味を持たれている展覧会のようです。
◆講座を終えた後に、1人の男性が、僕はネットもスマホも持っていない。そうした少数派を置き去りにして、日本も世界もネット社会が当たり前のようにドンドン変わっていく。とても恐ろしい社会になっていくのに、誰も疑問を持っていない、この少女はそうしたことに、警告をしているように感じた。
なかなか言える機会が無い、市役所にも問い合わせたが、、。
この様な場で話せて少しは分かって貰えたら。と話される。
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