40.Season1 とよた市民活動センター「なぜこれがアートなの?ボイスに挑戦!対話で楽しむアート鑑賞会」
詳細
2021年5月15日(土)
14:00~15:30
とよた市民活動センター(会議室)
「対話で楽しむアート鑑賞会/なぜこれがアートなの?ボイスに挑戦!」
参加者13人
取り上げた作品は
ヨーゼフ・ボイス
《ジョッキー帽》《ヴィトリーヌ|耕地の素描》
多くのリピーターの方々をはじめご参加ありがとうございました。
まず最初に、豊田市美術館の紹介のビデオレターと、アートフレンドの活動の様子をスライドでご覧いただきました。
今回は豊田市美術館で開催中だった「ボイス+パレルモ」展より、難解と評判のヨーゼフ・ボイスの作品に挑戦。
美術館の所蔵作品の中から2点選びました。
《ジョッキー帽》は晩年のボイスの代表作。ロンドンの高級店でオーダーしたトレードマークの、いつも愛用しているフエルト帽を、馬の騎手の帽子の形にカット。ボイスの彫刻材料の代表格の「脂肪」を詰め込んだもの。
参加者の中で素敵なパナマ帽をかぶった帽子愛好家のご意見。「愛用の帽子をこんなに無造作に切るなんて!!考えられない!」
には笑い声が。
また、「乗馬の上流社会的なものを批判しているのかも」の意見もおもしろいと思いました。
《ヴィトリーヌ|耕地の素描》を見て「ボイスの作品はなんかカッコイイ」という意見も。
対話型鑑賞の後に「ボイス+パレルモ」展の見どころについてオリジナルの解説を行いました。
ほとんどの参加者がもうすでに展覧会をご覧でしたが、解説の後、もう一度見たくなったとおしゃっていました。
20世紀を代表するドイツ人芸術家ボイスは、現代の様々なアーティストに影響を与えています、が難解であることもまた知られています。
「人は誰でも芸術家である」
と言ったボイスは、芸術をそれまで誰もやってこなかった、教育、政治、エコロジーの分野まで拡張、広げました。
けして美しいとは言えない彫刻(でもよく見るとカッコイイ)や1人芝居のようなアクション(映像)を見ることは、難解であることも含め、考えることこそがアートである、作品であるととなえました。
今回、時間が足りないほどの鑑賞会となり、様々な考え、意見を語っていただきました。
アートフレンドの「対話を楽しむ鑑賞会」は、これからも豊田市美術館の作品を、よく見て、自分の言葉で語り、他者の意見に耳を傾ける場を続けていきたいと思います。
今まで、一緒に活動してきた仲間に改めて感謝いたします。
この情報は、「豊田市美術館ガイドボランティア自主グループ 「アートフレンド」」により登録されました。