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とよた・音楽の大河コンサート”ピアノ五重奏 ~鱒~”を開催しました

公開日:2025年03月09日 最終更新日:2025年03月12日

とよた・音楽の大河プロジェクトの第15回コンサートを開催しました。

日時 2025年3月9日(日)14:00~16:00

場所 豊田参合館 豊田市コンサートホール

参加者 一般186人 学生12人 スタッフ 9人

出演者

DSCF3741SC ヴァイオリン 水谷 晃(豊田市ジュニアオーケストラOB)※

 ビオラ デイヴィッド・メイソン ※

 チェロ 森山涼介(豊田市出身、豊田市ジュニアオーケストラOB)※

 コントラバス 水野斗希

 ピアノ 兼重稔宏         ※ 東京都交響楽団員

この『ピアノ五重奏団』は、豊田市出身のチェロ奏者・森山涼介さんが、日ごろから交友関係にある演奏家を招いて結成した”一期一会”のユニットです。

ヴァイオリン奏者の水谷 晃さんは、子供の頃に海外から帰国して豊田市内の高校に在籍していたときに豊田市ジュニアオーケストラに入団。森山涼介さんと同年齢ということもあり、親しく数年間を過ごし、その後はそれぞれのキャリアを積んで、現在は東京都交響楽団でコンサートマスターを務める日本を代表する演奏家です。

ヴィオラ奏者のデイヴィッド・メイソンさんは、アメリカ出身で、関西のオーケストラを経て、現在は東京都交響楽団の団員です。森山さんによれば『演奏前に楽屋で個人練習をしているときに、ふと美しいヴィオラの音が聴こえてくると、そこには必ずメイソンさんがいる』とか。お客様からいただいたアンケートメッセージにも『メイソンさんのヴィオラに魅了された』と書かれていて、この五重奏団の音色の要となっていました。

チェロ奏者は、私たちにお馴染みの森山涼介さんです。今回のメンバー招聘と楽曲構成をプロデュースして、素敵なコンサートを届けてくれました。

コントラバス奏者の水野斗希さんは、12歳でコントラバスを始め、現在は東京藝術大学の学生でありながら、数々のコンクールで優秀な成績を収めるとともに、主要なオーケストラとの協演やソロ演奏活動を行っている新進気鋭の演奏家です。今回の演奏曲目である『シューベルト ピアノ五重奏曲~鱒~』では欠かすことのできないコントラバスの存在を存分に魅せてくれました。

そしてピアノ奏者は、ソロ演奏活動はもとより、アンサンブルでの演奏、そして東京藝術大学や京都市立芸術大学、名古屋音楽大学などで後進の指導も行っている兼重稔宏さん。シューベルトの《鱒》を演奏するにあたって、次々にページを進めるだけでなく、ページを戻す場面があるそうです。譜めくりを担当した方によると「兼重さんは優しい方で、戻すタイミングと戻り先などを丁寧に譜面に書き込んでくださり、安心して譜めくりが出来ました」と演奏後に語っていました。演奏テクニックに加えて優しいお人柄が感じられるエピソードでした。

プログラム1プログラム2前半のプログラムは、華やかな『ロッシーニ作曲・弦楽のためのソナタ』で開幕し、お客様の気分が盛り上がったところで、メインプログラムの『シューベルト作曲・ピアノ五重奏曲《鱒》』と続きます。 この曲は、シューベルト自身が作曲した歌曲《鱒》の旋律をもとに作られています。そこで、歌曲の詩の世界に触れていただくことで、演奏をより深く味わっていただこうと、朗読を織り込みました。高校時代に音楽の授業で歌ったことがあるという方も多くいらっしゃったようで、何人もの方から「懐かしさを感じた!」とメッセージをいただきました。きっと演奏もお楽しみいただけたものと思います。そして、後半のプログラムは『ゲッツ作曲・ピアノ五重奏曲』で、馴染みのない作品ではありましたが、「美しいメロディーが心に染みた。今日、聴きに来て本当に良かった」といった感想がアンケートメッセージに寄せられていて、公演ならではの『新しい音楽との出逢い』が提供できたことを嬉しく思いました。

今回のプログラムは、翌日の3月10日に東京でも公演されます。関東エリアのお客様も大いに楽しまれたことでしょうね。

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終演後には、ロビーでお客様との歓談にも華を咲かせました。演奏を通して気分が和んだあとの歓談は、コンサートに来た人でなければ味わえない贅沢なひとときです。多くの方にも味わっていただきたいですね。

今回ご来場いただいた198人のお客様がご家族やお友だちをお誘いくださいることを願っております。

 

 

 

 

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最後に、楽屋で演奏者が書いたサインボードを紹介します。

ちょっと控えめな、可愛いサインが残されていました(๑•ᴗ•๑)

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